June 01, 2006

Destiny's Child 『Live in Atlanta』

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デスチャ2枚目のライヴDVD。
『#1's』のおまけDVDのあたまのところで、「Coming Soon!」と紹介されて、予告編かよ!とガッカリさせられた(ちゃんと確認しなかった自分が悪い)作品が漸くリリースです。

Live_in_atlantaDestiny's Child 『Live in Atlanta』

DVDのみの輸入盤はコチラ




前作の『World Tour』の出来が良かっただけに、さらに磨き上げられたパフォーマンスを期待しながらDVDをセット。しかし、日本公演では、ビヨの一人舞台だったとの話も聞く。個人的には、ビヨはソロよりもグループの中でこそ力を発揮するタイプだと思っているので、本音は期待半分、不安半分といったところ。

ステージセットは、凝っていながらもしっかりメンバーに視線がいくようになっているあたり、かなり計算された感じがする。しかも、微妙にイナタいギミックが使われているあたり、これが南部気質なのかと微笑ましくなる。衣装替えも多く、視覚的にもかなり楽しめる。
「Cater 2 U」で観客の男をステージに上げ、手玉に取るようにあしらうパフォーマンスには、その貫禄にさすが!と思う気持ちと、その色気に芯棒玉乱という気持ち、あまりにもベタなアクションに苦笑いな気持ち、ちくしょー羨ましいぞって気持ちと、いろいろ入り乱れてわけわからんです(笑)
しかし、ケリー、やりすぎだから! ビヨに拾われた男、舌をペロペロやるの止めなさいって! 気持ちは分かるけど・・・。

肝心の歌は、もうさすがとしかいいようがなく、これホントにライヴ録音なの?といいたくなるほど上手い。もちろん、差し替えも行われているだろうけど(たぶん)、アフレコは『World Tour』の時よりも控えめな印象。それだけ個々のスキルが向上しているんでしょう。恐るべし。デスチャは最先端の音作りをしているようで、ベースにあるのはオーソドックスなヴォーカルグループのマナーだから、スタジオ録音の打ち込みサウンドよりも、ライヴで生バンドをバックに歌ってるときの方がヴォーカルの魅力が活きている。だから、スタジオ盤をあまり聴かないで、ライヴ盤(DVD)ばっか見ちゃうんだよね。

ちょっと不満なのは、メドレーが多く、途中にダンサーのシークェンスなどが挟まれて、流れが細切れになっている印象が強いこと。生で見てるとすごく楽しい構成だと思うけど、DVDでじっくり見るとちょっと物足りなく思うところも。もっと歌をじっくり聴かせるパートがあってもよかったかなと思う。

さて、先にも書いたビヨの一人舞台という話だが、確かに『World Tour』の時よりもビヨをフィーチャーした構成になっているのは確かだけど、オレにはミッシェルの一人勝ちに見えた。
『World Tour』の時は遠慮がちというか、まだまだ歌もパフォーマンスも硬かったミッシェルだが、ここではビヨとケリーを立てつつも、自分が前に出る場面ではものすごい存在感を発揮するようになっている。歌も(デスチャに加入するくらいだから上手いのは分かっていたが)ここまで歌えるのか!と驚くほどの熱唱ぶり。特に、ソロ曲では、往年の大物レディソウルを思わせる正統派のパフォーマンスを披露。オーラ出てます。この急成長の加速度は、ビヨやケリーを上まるものだろう。これでミッシェルの将来は見えたね。揺らぎはないと思う。

ケリーは相変わらずの2番目キャラというか、ソロの時くらい客を煽ってないでしっかり歌いなさいっての。ちょっと余裕をかまし過ぎて油断してるかなって感じ。最もオーソドックスなソウル声をしてるんだし、歌もすごく上手いんだから、もっとケリーの歌をじっくり聴きたいと思ってるのはオレだけじゃないはず。個人的にはケリーがいちばん好きなもんで。実はルックスもいちばんいいんだし(というのは、ひいきの引き倒しか?)。すっぴんでいちばんかわいいのはケリーのはず!と言っておこう。

ビヨはちょっと不調気味。いつもの女王様オーラがあまり出ていない。グリグリのこぶしもいささか控えめ。お疲れ? 
ソロになってからのビヨってどうも中途半端な印象があって。ビヨって曲やトータルでのプロデュース能力はすごいけど、こと自己演出という部分に関しては得意ではなさそう。その証拠に、「Crazy In Love」では、デスチャの一員としてのソロ・パフォーマンスではなく、独立したソロステージの世界を持ち込まなくてはいけなかったあたり、現時点での限界が見えてしまっているような気がする。

こうやって考えてみると、解散の理由がよくわかる気がする。
でもねー、解散しないで、普段はソロでやりつつ、やりたいときだけ集まるジェネシス方式(笑)でもよかったんじゃないかと。やっぱりケジメなのかな。

と、悪いことばかり書いてしまった気もしますが、それはこのクオリティーの高さがあってのこと。普通ならスタジオレコーディングやプロモクリップでこのレヴェルにたどり着けるかどうか。やっぱり並のグループじゃないですよ。

Bryan_tanakaちなみに、<TANAKA>とでっかく名前が出たことでミョーに人気のダンサーのTANAKAさんですが。日本人だと思ってる人もいるようですが、BRYAN TANAKAさん、 ハーフです。実はiPodのCFで踊っているのがこの人。向こうでもけっこう人気のある人みたいですね




Ipod_cmコレです。知ってますよね。クリックでCFが見られます






関連盤

world_tour『Destiny's Child World Tour』『Survivor』の後のワールドツアー、オランダのアムステルダム公演を収録したもの。グループとしての勢いならこっちが上か?



the_platinum_on_the_wall『The Platinum On The Wall』
プロモクリップ集。こういうのあんま好きじゃなくって。買ってません。





1s『#1's』(DVD付き初回盤)
『#1's』(通常盤)

<落とされた>とはいえ、やっぱほしくなるのはDVD付き。

Live_at_wembleyBeyonce 『Live At Wembley』

圧巻のソロステージ! なんだけど、デスチャに比べると何か物足りないような気も。


『#1's』の時に書いた記事はコチラ

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Ike & Tina Turner 『Too Many Ties That Bind』

ずっと探していたCDをやっと入手! 
コンディションはそこそことはいえ、1000円! らっきー。

Too_many_ties_that_bind_1Ike & Tina Turner 『Too Many Ties That Bind』




入手困難な作品が多いアイク&ティナですが、特に69年のMinit時代以降の音源はCD化されても同じような選曲のベスト盤が多く、思ったよりも入手困難な音源が多い。特にシングル・オンリーの音源に名曲が多いこともあって、ファンは相当ヤキモキしているはず。

このCDは、Minit〜Liberty、そして活動停止まで在籍したUnited Artistsの音源、中でも(ロックのカヴァーは多いものの)アイク&ティナが最もストレートなソウルミュージックに近付いた時期である69年〜72年のシングル曲を中心に収録。オリジナル・シングル以外ではこのCDでしか聴けないものがあり非常に貴重ですが、このCDですらすでに廃盤になって久しい。

特に嬉しいのは、Minit時代にリリースされた4枚のシングルで、このCDにはA/B面合わせて7曲が収録されているが(残りの1曲は「I Wanna Jump」。ほかのコンピレーションで現在も入手可能)、うち「Too Many Ties That Bind」と「Treating Us Funky」はこのCDでしか聴けない。また、「I'm Gonna Do All I Can」と「With A Little Help From My Friends(のスタジオ録音)」も1度ずつほかのCDに収録されたことがあるが、現在では入手は難しい。UA時代に入ってからの「Tracks In My Shoes」はアイクのソロ・アルバム「Blues Roots」、「Let Me Touch Your Mind」は同名オリジナル・アルバムに収録されているが、どちらも未CD化のためやはりここでしか聴けない。「I'm Yours」「Games People Play」「Help Me Make It Through The Night」の3曲もCD化されたことはあるものの、廃盤になって久しかったり、よくわからない廉価盤レーベルからのリリースだったりで入手は難しそうだ。ちなみに、「River Deep Mountain High」もPhilles/A&Mからリリースされたものとは違う再録ヴァージョンだ(ほぼライヴと同じアレンジ)。

レアリティばかりを煽っても仕方ないので、曲について書いていく。
Minitからの第1弾シングルである「I'm Gonna Do All I Can / Too Many Ties That Bind」はストレートなサザンソウル・スタイルで、ファンの間でも特に人気が高い作品。「I'm Gonna Do All I Can」はカントリー系の白人ソングライターの曲だが、サザンソウルとカントリーの相性の良さは周知の通り。個人的にもアイク&ティナの曲でベスト3に入るほど好きな曲。「Too Many Ties That Bind」はモロにサム・クックの「A Change Is Gonna Come」のパクリなのだが、出来はいい。このCDの監修&解説を担当した桜井ユタカ氏は、この曲こそがアイク&ティナのベストとライナーに書いているが、「A Change Is Gonna Come」に否定的な同氏がなぜこれを褒めるのかが理解できない。テンプスの「I Wish It Would Rain」、ビートルズの「With A Little Help From My Friends」は原曲の面影がないほどにアレンジされているが、相当にカッコいい。「Treating Us Funky」はちょっとシブめのファンキー・チューン。中盤のロックのカヴァーはお馴染みの曲ばかりなのでさておく。その間に挟まれたオリジナル「Workin' Together」もお馴染みの曲だが、何度聴いてもいい。カントリー/サザンソウル・スタイルの名バラード。「Tracks In My Shoes」はアイクがヴォーカルを取るロッキン・ブルース。ラスト4曲は全て他人の曲やカヴァー曲。横に揺れるグルーヴが気持ちいいファンキー・チューン「I'm Yours」、どこかオーティスのバラードを思わせる「Let Me Touch Your Mind」、珍しくティナとアイクがリードを分け合う「Games People Play」、クリス・クリストファスンの曲ながらソウル系の人に多くカヴァーされているバラード「Help Me Make It Through The Night」。

全体的にサザンソウル色の強い曲が多いので、数あるアイク&ティナの作品の中でも最もソウルの王道に近い作品集といえると思う。逆に言えば、シブめの曲に聞き物が多いCDなので、ロックのカヴァーなどの有名な作品を聴きたい人は、もっと入手しやすいベストを購入した方がいいだろう。
それにしても桜井氏も中途半端な選曲をしたもんだ。シングル・オンリーの曲はまだまだあるのに。


関連盤

Funkier_than_a_mosquetos_tweeterIke & Tina Turner 『Funkier Than a Mosquito's Tweeter』

「I Wanna Jump」収録



River_deep_mountain_highIke & Tina Turner 『River Deep Mountain High』


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February 23, 2006

Sam Cooke 『One Night Stand! Sam Cooke Live At The Harlem Square Club』

harlem_square_newSam Cooke 『One Night Stand! Sam Cooke Live At The Harlem Square Club』





今回は3度目の再発ですね。
85年に出たLP、CDがオリジナル(日本盤は翌年リリース)。
次はBOXセット『The Man Who Invented Soul』にアルバムまるごと収録。このときリマスターされ、チャプターの位置が少し変わり、ラストの「Having A Party」のF.O.が少し遅くなりました。
そして、今回の再発。
僕はLPも含め全部買っているので、これで同じ盤を4枚買ったことになります。

このアルバムの素晴らしさは語られ尽くしている通りなので、細かな解説は抜きにして。
さて、今回注目すべき箇所を挙げてみよう。

・新装ジャケット
今まで見たことのなかった写真が使われているのは嬉しいが、やっぱり違和感があるなぁ。前のジャケはダサかったけど、カッコいいジャケに変わっても素直にいいと言えないところが愛着がある証なのかな。

・ボブ・ラドヴィックによる最新リマスター
これは従来盤と比べても明らかに音が違うのが分かる。全体的に音がパワフルになり、特に低音はかなり図太い音になった。おかげで、ベースのミスプレイ(結構多いぞ)がより目立つことに(笑)

・オープニングにインストを追加
ソウルのライヴではお決まりの、バックバンドのインスト〜ホストのMC〜スター登場というパターンが全部収録された。曲はキング・カーティスの「Soul Twist」。まぁ、ほんの短い曲ですが、それだけでも嬉しいのがこのアルバムが如何に特別かということを物語る。

・ライナーノーツ&歌詞
オリジナルに付いていたピーター・ギュラルニック氏の英文ライナーに日本語訳が初めて付けられ、さらに同氏による追加のライナーも付いている。サム・クック・フリークとして有名なロッド・ステュアートのコメントにもちゃんと訳が付いているのは嬉しい(蛇足だが、大ヒットを記録した、ロッドがジャズ・スタンダードを歌った「American Songbook」シリーズは、サムのポピュラーシンガー的側面をロッドが表現したものだと僕は思っている。恐らくロッドは心の中ではサムになりきって歌っていたに違いない。特に1stは)。さらに、従来盤に付いていた桜井ユタカ氏のしょーもないライナーに変わって、鈴木啓志氏の愛情と的確な指摘の読み応えのあるものに変更。ピーター・ギュラルニックのライナーに鋭いツッコミを入れているあたり、さすが鈴木氏だと唸らされる。
そして、嬉しいのが歌詞カードだ。従来の日本盤にもサムのMCやアドリブも含めた、完全にライヴの内容に即した歌詞は付いていたが、今回はさらにその日本語訳が付いている。あの完璧なタイミングで投げかけられていた言葉の数々が、きちんと意味を伴って聞くことができるというのは本当に嬉しい。
それから、従来盤には付いていなかった、この日のバンドメンバーの名前が載っている。このアルバムは"キング・カーティスのバンドをバックにサムが歌った”と書かれることが多いが、正確には違う。ダニエル・ウルフによるサムの伝記「Mr.Soul」で既に明かされているが、キング・カーティスのバンドのメンバーにサムのロード・バンドのメンバーであるクリフ・ホワイト(G)とジューン・ガードナー(Ds)が混ざった特別編成だった。これによって、ライヴの中でサムが「OK, Clifford」「Sing it, Cliff」と言っていた相手が誰なのか分かるだろう。

sam_live_image

そんなわけで、今回は従来盤を死ぬほど聴き込んでいる方も絶対に買った方がいいですよ! 
輸入盤じゃなくて日本盤を! 価格も2100円とお買い得だし。
これは本当にいい仕事だね。制作者側の愛情を感じます。
そして、当然のように内容は最高。何度聴いても飽きません。
ここまで愛情を注ぎ込めるアルバムに、僕はこれからも出会えるんだろうか。

  

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『Ray / レイ』

ray『Ray / レイ』








遅ればせながらDVDを買って見た。
だって安いんだもん。定価で1000円切ってるってありえねー。
しかし、これは本当にいい。
いろんなシーンを飛び飛びに、毎日のように見てます。

ブラックミュージック好きを自称するオレですが、実は、レイ・チャールズの良さってあまり分からなかった。
もちろん、「Drown In My Own Tears」とか「Hallelujah, I Love Her So」とか、好きな曲はいくつもあるんだけど、同じ時代の人を聴くならルース・ブラウンとかビッグ・ジョー・ターナーとかの方が好きだった。
まぁ、「What'd I Say」があんまり好きじゃないってのもあったんだけど。

しかし、この映画を見てレイ・チャールズの凄さが良くわかった。
「Mess Around」でナット・キング・コールやチャールズ・ブラウンのフォロワーから抜け出し(アーメット・アーティガンが「Mess Around」をレイに歌って聴かせるシーンの本物の音源が一部で出回っているらしい。聴きたい!)、「I Got A Woman」でR&Bとゴスペルを融合し、「Leave My Woman Alone」や「Night Time Is The Right Time」で女性コーラスとの掛け合いというスタイルを確立し、「What'd I Say」でそれらを総合した上にリズムの革新を行う。
彼と同時代に活躍したミュージシャンたちの音楽をよく聴いている人には、この映画の構成はレイの音楽の革新性が非常に伝わりやすいと思う。
彼が確実に時代の1歩先を行っていたことが良くわかる。
もちろん、偉大なミュージシャンの一生を2時間半やそこらにまとめているわけだから、細かいエピソードを大雑把な美談として作り替えていたり、彼に関わっている重要人物をきちんと紹介できていなかったり(例えば、クインシー・ジョーンズなんてもっと詳細に紹介した方が良かったと思うし、ロウエル・フルスンがいかに偉大なブルースマンだったかも伝わりにくいかな)いろいろ不満な点がないわけではないが、逆に言えば、こんなところにトム・ダウド(役)が!とか、アラン・フリード(役)が!とかマニアックな楽しみもある。
個人的にはサム・クックの葬儀に出席した場面とかほしかったなぁー。

そんな音楽的な側面と同時に、物語としても非常に良く出来ている。
ドラッグと子供時代のトラウマの関連の表現の仕方など、すごく上手いと思う(簡潔で分かりやすいのがいい)。
そして、なによりもジェイミー・フォックスの演技。
演技というよりは(いい意味で)モノマネの域だね、これは。
実際には顔が似てるわけじゃないんだけど、その仕草などのコピー具合は本物以上に似てるんじゃないかという(笑)
つまり、コロッケがやる五木ひろしのモノマネと一緒で、やりすぎくらいの方が似ているという印象は強くなるということ。
ただし、この次元にまで達しているのは本当にすごい。
ホントにホンモノのレイ・チャールズを見ているみたいだもんなー。
他の役もそうで、ロウエル・フルスンにしろ、クインシー・ジョーンズにしろ、アーメット・アーティガンにしろ、ちゃんと本物に似た顔の人を選んでいるところがいい。
知ってる人なら、その気になって見れるよね。

そんなに映画に詳しくないオレとしては、ジェイミー・フォックスは10年くらい前にデビューしてすぐ消えたシンガーという印象しかなかった。
まさか、俳優として大成してるとは。
何にせよ、これは映画としても素晴らしいし、音楽シーンも見もの。
レンタルで借りるより、1000円でDVD買った方が断然オトクだね。

  

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The 5 Royales 『It's Hard But It's Fair: King Hits and Rarities』

去年、中古でThe 5 RoyalesのKing時代のベスト盤LPを買った。
たしか500円くらいだった。
それを聴いて改めてThe 5 RoyalesはApollo時代よりもKing時代の方がいいなぁと思った。
だって、Lowman Paulingのギターがよく聞こえるんだもん!

its_hard_but_its_fairThe 5 Royales 『It's Hard But It's Fair: King Hits and Rarities』





というわけで、CD屋に行くたびにKing時代のCDを探していたのだが、これがみんな廃盤なんだな。
そして先日、ようやくこのCDをゲット!
ちょー嬉しい!と思ったら、レコード・コレクターズ誌のリイシュー・ベスト10に選ばれてたのね。
たしかに、そういう記事を見て買いのがしていたCDを買ったりもするのだが、今回は事情が違ったので、なんとなくハイプ的な意味で話題のCDを買っているような気がして、ちょっと悔しかった。
ちっちぇーな、オレ・・・。

それはともかく、内容は素晴らしいです!
かのJBが恩返し的な意味でカヴァーした(そして代表曲の1つにもなった)「Think」のオリジナル・ヴァージョン、DooWopの代名詞的な大名曲「Dedicated To The One I Love」などなど、名曲もたっぷり。
大好きなLowman Pauling(顔はラッキィ池田みたいだけど)のギターもバッチリ聞こえます。
しかし、「Dedicated To The One I Love」のギターは最高だ。
この曲には女性の声から始まるヴァージョンがあるのだが、CDのいちばん最後に隠しトラック的にこの曲の女性の声の部分だけ入っていたのを聴いて唖然。
意味ねーっつーか、けっこうトホホ系のシャレだな、こりゃ。
そんなのも含めて、さすがリイシューの名門Aceだと思わされる丁寧な仕事ぶり。
これで英語のライナーが読めりゃなぁー。

  

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Phil Perry 『The Heart of the Man』

the_heart_of_the_manPhil Perry 『The Heart of the Man』





そのThe Montclairsの元ヴォーカル、Phil Perryの1991年のソロデビューアルバム(たぶん)。
セント・ルイス発のスウィートソウル・グループで70年代初頭にデビューしたThe Montclairsは、今もマニアから根強い支持を集めている。
その後はスタジオセッションマンとしてフュージョン方面にも顔を出しつつ、80年代には、やはりThe Montclairsでリード・ヴォーカルを分け合っていたKevin Sanlinとのデュオ、Perry And Sanlinで2枚のアルバムを残す。

黒人版フィル・コリンズともいえそうなそのルックス。
こんな顔なのに超ハイトーンヴォイス。
アップの曲は突き抜けるような元気のいい歌を聴かせ、スローではしっとりと味わい深く聴かせる。
楽曲もコンテンポラリーなものが多いのに、どうにもソウルフルだ。
1991年といえば、ニュージャックスウィングが絶頂を迎え、そろそろ次の展開へ移ろうとする時期。
その傍らで、フュージョン的でコンテンポラリーなソウルも多かった(Rachelle Ferrellの2ndとか)。
このアルバムでもDon GrusinやGeorge Duke、David Garfieldなどがプロデュースに参加している。
そんな中で異彩を放つのがAretha Franklinの名曲「Call Me」のカヴァー。
これが素晴らしく良い!
奇をてらわず、正攻法で歌い上げる。
男性シンガーでアレサの歌をこれほど違和感なく歌えるのは珍しいんじゃないか。
ちなみに、「The Best Of Me」もDavid Foster & Olivia Newton JohnやBarry Manilowで有名なバラード。
こんなポップな曲でもちゃんとソウルを匂わすことができるのは、根っからのソウルシンガーだという証だろう。
このアルバムは時代に流されずに残る。
それだけのクオリティを持っている。
なのに、あまり語られないね。
ブラコンとかA.O.R.の本にも載らないし。
それはやっぱりハゲのオヤジだからか?

だが、言い切ってしまおう。
ハゲのオヤジが顔をクシャクシャにして歌ってるジャケにハズレはない。
デブで信じられないくらい厚化粧のオバサンが堂々と写ってるジャケ(Denise LaSalleとか)にハズレがないのといっしょ。
偏見じゃないよ(笑)

  

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IKE TURNER 『THE BAD MAN』

the_bad_manIKE TURNER 『THE BAD MAN』





アイク・ターナーが60年代にいくつもの自主レーベルを持っていたのはよく知られたところだが、その音源はシングルオンリー、しかもレアとあってなかなか聴けなかった。
そんなレア盤の中から20曲をコンパイルしたのがこのCD。
Teena、Sonja、Prann、Sony、Innis、Sputnikの6レーベルに残された全29枚のシングル(リイシューは除く)から20曲を厳選して収録。
主にアイク&ティナ、またはアイケッツやその一座のレコードが多いが、中には後に「Rescue Me」の大ヒットを出すFontella Bassや、多くの名曲を残す南部系の名ソングライターGeorge Jacksonのデビューシングルもある。
全曲がアイク(またはアイク&ティナ)のプロデュース。
それ以外にも演奏やソングライティングなどでアイクは関わっていて、アイクのワーカホリックぶりにも驚かされる。

聴き所はやっぱりGeorge Jacksonの「Won't Nobody Cha-Cha With Me」か。
曲を書いたのはアイクなので、その巧みなソングライティングはまだ聴けないが、この音源が聴けるだけでもサザンソウルファンにはたまらないはず。
どうせならB面の「Who Was That Guy」も収録してほしかったところ。
Robbie Montgomery and The Ike-ettes名義の「Crazy In Love」はまるっきり「Fool In Love」の替え歌なのが笑える。
ほかにも初期のアイク&ティナが好きなら聴いて損はない音源がいっぱい。
タイトなバンドの演奏もかなりカッコイイ。
音質も腹にズンズンくる感じでなかなかいい。
残念なのは、マスターテープを紛失したのか、盤起こしでかなり派手なノイズが入る曲がいくつかあること。
また、Ike & Tinaの「If I Can't Be First」はKentにも売られてそっちで既にCD化されているので、こういうのは省いて、Vernon GuyやStacy Johnson、Venetta Fieldsなどの実力派の音源ももっと聴きたかった。
どうせならCD2枚組でシングル29枚の両面をコンプリート収録してくれればよかったのに。
続編出ないかな〜。

  

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February 08, 2006

Sarah Jane Morris 『I Am A Woman』

イギリス人シンガー、サラ・ジェーン・モーリス。
この人はあまりにも過小評価されてると思う。
それなりにキャリアはあるのに、ぜんぜん名前を聞く機会がない。
主にジャズ方面の活動が多いようだが、この人の歌にはジャジーな要素はありつつも、確実にソウルやブルースを感じる。
ブルー・アイド・ソウル・シンガーと考えるのがいいだろう。
なんとなくベティ・カーターあたりの影響を感じさせる、ハスキーなアルトヴォイス。
こういう声が日本人には受けないのかも。

もともとは、ジミー・ソマーヴィルのコミュナーズ周辺で活動していたらしい。
個人的な出会いは1stで、今やR&B系の総本山と化したJIVE/ZOMBAから1988年にデビュー。
これが大名盤で、中でも「Can't Get Sleep Without You」という陽気なビッグバンド調の曲が大好きで、聴きすぎてLP2枚買いました。

i_am_a_womanSarah Jane Morris 『I Am A Woman』






このアルバムはたぶん3枚目。
メジャーからイタリアのIRMA(いわゆる今風のクラブジャズみたいな音源をいっぱい出してる)に移籍。
なんとなくレーベル内でも浮いている感じだった。
でも、アルバムの内容はすごくいい。
バリー・ホワイトの「Never Gonna Give You Up」に始まり(最初、曲目見た時はジェリー・バトラーの方かと思った。声質的に合いそうだから)、ジョニー・ギター・ワトソンの「Ta Ta Ya Baby」のカヴァー、1stにも収録されていた「Me And Mrs Jones」のカヴァーと「The Rains Have Failed Again」の新録などを交えて、ジャジーながらもイナタい曲を連発していく。
オリジナル曲もかなりいい。
あ〜、どんどん日本人ウケしない方向に(笑)

しかし、ニーナ・シモンとかが再評価されているなら、この人もいけるハズ!

最近のアルバムは聴いていないけど、リリースはコンスタントに続いてます。
今はどんなのやってんのかな?

  

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Mariah Carey 『Greatest Hits』

ウチのバンドのVoの女の子と話していたら、マライアは好きじゃないと言う。
で、何の曲を知ってるの?ときいたら、「Hero」とか「Without You」とか・・・とのこと。
なんだ、いちばんつまんないとこしか聴いてないんじゃん!
というわけで、マライアのベスト盤をご紹介。

mariah_g_hitsMariah Carey 『Greatest Hits』





リアルタイムでマライアがデビューした衝撃を味わっている者としては、やっぱりデビューアルバム『Mariah Carey』からの曲は外せない。
デビューシングルである「Visions Of Love」。
これは楽曲の良さといい、ヴォーカルのスキルといい、ソウルスタンダードになってもいいほどの出来だと今更ながらに思う。
同じくデビューアルバムに入っていた「Love Takes Time」も80年代の香りを残しながらも、これだけ美しいメロディもそうはないだろうと思う名バラード。
デビューアルバムからは4曲、2ndアルバムからもNo.1ヒットが生まれ、デビューから5枚連続でNo.1に。
個人的には、マライアは最初の2曲でもうOKなのだが、世間的にはここから先が誰もが知っているマライアであり、大記録のスタートであり、マライアはどんどん巨大な存在になっていくのだった。
『#1's』というアルバムがある通り、マライアはチャートの1位を連発した。
このベスト盤が出た時点でシングルのNo.1は15曲。これはビートルズ、エルヴィス・プレスリーに次ぐ歴代3位の記録。
マライア、あなどれません。

確かに「Hero」とか「Without You」とか「I'll Be There」とか「Open Arms」とか、しょーもないポップバラードとか安易なカヴァーも多いけど(一般リスナーにはそのくらいが馴染みやすくていいんでしょう。それも大切)、R&Bファンが納得する楽曲もたくさんある。
個人的には「Always Be My Baby」なんて大好きだったし、Tom Tom Clubの「Genius Of Love」をサンプリングした「Fantasy」もカッコよかった。
極めつけは「Thank God I Found You」。これは何種類かリミックスとかがあるけども、Keith Sweatの「Make It Last Forever」を大胆に使ったヴァージョンはまさに必殺だった。
この曲にJoeが参加しているけど、マライアの初来日(だったかな?)の時、コーラスとしてJoeも同行していて、テレビ放映されたライヴ(だったか歌番組だったか)でもしっかりとフィーチャーされていました。
それから、デビューのきっかけを作ってくれたBrenda K Starrへの感謝の気持ちをこめて彼女の「I Still Believe」をカヴァーしたのも感動的だ(アマチュア時代のマライアを発掘し、自分のバックコーラスに起用。ソニーの社長(当時)トミー・モトーラにマライアのデモテープを聴かせたのがブレンダだった。パーティ会場で渡されたテープを帰りの車の中で聴いたトミー・モトーラが運転手にすぐにパーティ会場に戻るように言い、その場でマライアと契約したのは有名な話)。

この後、2001年にマライアはヴァージンに移籍するが、評価はガタ落ち。
しかし、今年リリースされたアルバム『MIMI』は"Mariah Is Back"と評されるほど評価は高く、完全復活を印象づけた。
このアルバムは大ブレイク中だった50 Centの『The Massacre』を蹴落として初登場1位。
やっぱね、なんだかんだいってもみんな好きなんだよ、マライア。

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Hiram Bullock 『Too Funky 2 Ignore』

too_funky_2_ignoreHiram Bullock 『Too Funky 2 Ignore』






ハイラムのアルバムを聴くのは10数年ぶりだ。
その間、確かオーストラリアで放映されていたライヴ番組(ディヴィッド・サンボーンが司会のやつ)でハウスバンドのメンバーを務めていたのを見たことがある。
スティーヴィー・レイ・ヴォーンやマリア・マッキーと共演していた。
って、それオレが聴いたアルバムよりもっと古いな。
その頃に比べるとすっかり恰幅がよくなっちゃって。
スタイリッシュなジャケットを着てファンキーにキメる姿を想像していたのだが。
でも、アディダスのジャージパンツを穿いてるあたり、なかなかファンキーだ。
タイトルも「TOO FUNKY」だしね。

インストを期待していたら全曲歌ものだった。
ギターが炸裂しまくるのを聴きたかったんだけど、これはこれで良し。
JBに捧げる曲があったり、スライみたいな曲があったり。
でも、これってやっぱジミヘンでしょう。
ジャズ経由でもソウル経由でもない。
音作りやアイデア、テクがどうこうじゃなくて、この黒くてロッキンなファンキー感覚はジミヘンそのものだ。
こんなザラザラしたクリーントーンのカッティングはあまり聴いたことがない。
これはやっぱ大阪魂なのかな(笑)
いいかげんしつこいか(笑)
イヤイヤ、でも、大阪ってこういうギターを弾く人が多いような気がするんだけどな。

次はインストでもっとギターを堪能させてください!

  

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December 28, 2005

O.S.T. 『The Gospel』

アメリカでは10月に公開されている映画、その名も「THE GOSPEL」。
日本では公開されないのかなぁ。まぁ、されないでしょう。
あの「Fighting Temptations」でさえ、2週間しか公開されなかった(打ち切りですか?)くらいだし。
そういえば、「Blues Brothers 2000」も2週間で打ち切りだったな。
日本は音楽映画にとことん冷たい。
まぁ、巨大な音楽市場を持つといわれている日本だが、一般層から見れば洋楽のアーティストなんてほとんど知られていないも同然。
音楽ファンならイヤってほど超メジャーなBeyonceですら、普通の人には大して知られていないと思う。
Eric Claptonだって、せいぜい"シブくてカッコいい歌手"(ギタリストじゃないの)くらいのもんでしょう。
そんな日本人がゴスペルなんてきいただけで、もう拒否反応起こすのは目に見えてるもんね。


the_gospelO.S.T. 『The Gospel』






というわけで、映画は見ていないのだが、サントラだけ買いました。
映画の内容も知りません。
が、キャスティングには音楽ファンなら注目。
だって、Yolanda Adams、Fred Hammond、Hezekiah Walkerという現代ゴスペルの巨頭に加え、Nona gaye(マーヴィンの娘)、Omar Gooding(「Fighting Temptations」で主演のキューバの弟)、Donnie McClurkin、Doloreth Winans(ワイナンス・ファミリーのお母さん)、Tamyra Gray(Kelly ClarksonやRuben Studdardを輩出したTV番組「アメリカン・アイドル」出身。ちょっと前にデビューしたばかり)。
どーですか、すごいでしょ!?
さらに、音楽監督はKirk Franklinです。
これだけでブラックミュージックファンはこのサントラを買うでしょう(笑)

さて、その内容は。
新曲あり、焼き直し(カヴァー)あり、既発曲ありと、とっちらかり気味だけど、まぁ、テーマがハッキリしてるんで分かりやすいっちゃ分かりやすい。
前半はラテン調の曲が続く。
ゴスペル界のラテンブームはすごいね。もういい加減飽きてきましたが(笑)
それは、ヒスパニック系の人口が黒人を越えたってことも関係してるんでしょうか。
ラテン系の曲は威圧感もすごいので、ちょっと疲れます。
そんな合間に挟まれて浮いてるのがRoberta Flack&Donny Hathawayの「The Closer I Get To You」でしょう。
アメリカでもDonny Hathawayの再評価ぶりはものすごいものがあるね。
この曲で一瞬癒されます。
後半は大バラード(というかスロー)大会。
カークの「Now Behold The Lamb」は大好きな曲だったので、Tamyra Grayの歌に期待しましたが、ちょっとハズしたかな。
最後はロックンロールの「Put Your Hands Together」で盛り上がって終わりと。
ひとつ言えるのは、クワイア的なものばかりを期待するとハズしますよ、ということ。
今のゴスペルはサウンドもいろいろだからね。

ところで、1曲だけ映画で使用されていない曲がある。
それがDeitrick Haddonの「Change Is Gonna Come」。
もちろんSam Cookeのカヴァーだが、どういう意味でこの曲を入れたのだろう。
やっぱり象徴として?

う〜ん、映画は見てみたいと思うけど(予告編を見てると、音楽的にすごそうなシーンがいっぱい出てくる)、もし映画を先に見てたら、サントラは買わなかったかもなぁ。
ちょっと消化不良気味というか、胃にもたれるというか。
なんかすっきりしないぞ。
映画、日本でも公開してください・・・。


fighting_temptations_dvdFighting Temptations (DVD)

ストーリーは平凡ですが、音楽シーンは見物多し。
個人的なベストはO'Jaysがアカペラで歌う「Love Me Like A Rock」。





sisters_act『天使にラブソングを(Sister Act)』

最高です。
心の底からハッピーになれる映画です。






sister_act_2『天使にラブソングを2 Back In The Habbit(Sister Act 2)』

この映画に影響を受けた人がどれだけいることでしょう。
音楽ファンだけでなく、一般の人にまで歌うことに興味を持たせてしまった大傑作。
アマールくんの歌う「Oh Happy Day」、まだ若いLauryn HillとTanya Blountが歌う「His Eyes On A Sparrow」。ほかにも見どころがいっぱい。
ストーリーも最高。

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December 22, 2005

The Tonyies 『Live @ Chocolate City』

3年前のある日、某CD屋でTony! Toni! Tone!の曲がかかっていた。
しかし、何か違う。これはライヴだ!
でも、Tony! Toni! Tone!のライヴ盤なんてあったっけ?
しかもグループはもう解散してるのに・・・。
まさか、未発表ライヴ盤がでたのか???
と思い、カウンターの兄ちゃんに訊いてみたら、コレなのでした。


the_tonyiesThe Tonyies 『Live @ Chocolate City』





Tony! Toni! Tone!のギタリストでシンガーだったD'Wayne WigginsがThe TonyiesとしてリリースしたChocolate Cityでのライヴ盤。
先進的でストリートな音を求めたRaphael Saadiqに対して、あくまでも生音のソウルにこだわったD'Wayne Wiggins。
その結果の解散、その結果のこのライヴ盤ということですか。

しかし、これが良いのですよ。
Tony! Toni! Tone!のライヴは見たことないですが、たぶんこんな感じだったのかなぁと思わせる、ソウルショー仕立ての構成。
曲と曲のつなぎの上手さ、そのタイミング。MC。
曲の中にソウルクラシックのフレーズを挿入してみたり。
こういうのをソウルマナーっつーんだよな。

演っている曲はほぼTiny Toni Toneのベストといってもいい、代表曲ばかり。
それを生演奏で聴かされたら、文句なんて一つも出てきません。
ただ、これ2002年のリリースなのに、Tony! Toni! Tone!解散前の2000年にリリースされたD'Wayneのソロアルバムからの曲は1つもないんだよね。
企画ライヴだったのかな?

そんなことはともかく、演奏は素晴らしいし、D'Wayneの歌もけっこういい。
逆に、Tony! Toni! Tone!は解散して良かったんじゃないかとまで思ってしまう。
いや、やっぱり全盛期のTony! Toni! Tone!を生で見たかった。
解散直前の来日公演にはRaphaelは来なかったわけだし。
今や、Raphaelはソロやプロデュースなどで成功している。
さて、あんまり表立った活動が少ないD'Wayneはどう出るか?
ってか、要は期待してるんだよ。
新譜が聴きたいです。


eyes_never_lieD'Wayne Wiggins 『Eyes Never Lie』

現時点で唯一のソロアルバム。
それからもう5年経ちました。次は?



tony_toni_tone_hitsTony! Toni! Tone! 『Hits』

ベスト。
名曲多数。
必聴。

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December 19, 2005

Kierra "KiKi" Sheard 『Let Go』

日本でゴスペルがブームだといっても、結局は「天使にラヴソングを」や「ファイティング・テンプテイションズ」がいいとこ。
ゴスペル=クワイアっていう図式があるんじゃないかな?
でも、ゴスペルは伝統を重んじながらも、時代の音と融合しながら進化してきた。
そのブライテスト・ホープがこのKierra "Kiki" Sheard、17歳。

キキはゴスペル界の名門、Clark SistersのメンバーであるKaren Clark Sheardの娘で、近年はカレンのソロアルバムに常に参加していたので、ゴスペル・ファンにとってはデビュー前からお馴染みの存在。
そのおかげか、デビューアルバム『I Owe You』は、ゴスペルチャート初登場1位の大ヒット。
今年に入って、このアルバムのリミックスアルバム『Just Until...』もリリースした。


let_goKierra "KiKi" Sheard 『Let Go』





で、この日本盤は、『Just Until...』全曲に『I Owe You』から数曲を追加した日本独自仕様。
ジャケも日本オリジナルです。
日本では、R&BやHIP HOPは売れても、最新型のゴスペルへの関心は低い。
あのKirk FranklinやMary Maryですら、日本盤が出るやら出ないやらっていう状態だもんね。
それなのに、キキの場合、日本でもかなり力を入れて売り出すらしい。
いや〜、東芝さん、気合い入ってらっしゃる。


i_owe_youKierra "KiKi" Sheard 『I Owe You』


このデビューアルバムは、音だけ聴けばまんまR&B。
といっても、クランクとかやってるわけじゃなくて、比較的オーソドックスな、言い換えれば大物感バリバリの歌唱力重視の楽曲が並ぶ。
これがいい曲が多いんだ。
Warryn Campbell制作のアゲアゲな「Let Go」とか、並のR&Bじゃ太刀打ちできないカッコよさ。
中にはまるでKirk Franklinな「Closer」やチャールストン調のリズムを使った「Done Did It」みたいなゴスペルテイストの強い曲もあるけど、そんなにゴスペルを意識して聴かなくてもOKだと思う。
結構かわいい声だと思うんだけど、歌はどうやってもゴスペル。
節回しはディープだし、盛り上がってくるとゴスペル特有のシャウト(っていうかスクリーム)でものすごいことになる。
あの汚いシャウト(ものすごく褒めてるつもり)は、女版Bobby Womackといったら怒られるかな?
一気に高音に駆け上がるときの微妙に鼻にかかったような声とか、まるでAretha Franklinのよう。
で、節回しにはやっぱりBeyonceの影が見えます。
とにかく、17歳でこんなノドが出来上がっていることが驚き。
個人的には「Closer」がフェイバリットかな。
今年買ったR&B/Gospelの中ではいちばん聴いてるかも。


just_untilKierra "KiKi" Sheard 『Just Until...』


このリミックス盤は日本でもけっこう話題になった。
ゴスペルでリミックスというと新鮮な感じがするけど、個人的にはそんなでもなかった。
だって、Mary Maryとか普通にリミックス入りの12インチとか切ってるし、数年前、初めてコンテンポラリー・ゴスペルに意識して接したKirk Franklinのライヴヴィデオでは、MCで"Remix!"とか言ってたし。
MCとしてはただの勢いっていうか、全然意味はないんだろうけど、そういう言葉が出てくること自体、すでにゴスペルにリミックスの概念が特別なものじゃなくなってるっていう証拠だと思う。
それはおいといて、内容はかなり良いです。
「You Don't Know」のハードロッキンなミックスが良かったな。

いや〜、売れるといいなぁ、キキ。


お母様のアルバムも1枚ご紹介。

heavens_are_tellingKaren Clark-Sheard 『The Heavens Are Telling』


数年前に癌でほぼ絶望的な状態から回復、そしてシーンに復帰した。
その復帰作『Second Chance』に続くアルバムで、たぶん、これが最新盤。
見るからに痩せてしまって、おかげで美しくなっちゃって、って失礼か。
しかし、その声は不変です。
Faith EvansやKelly Priceからもリスペクトされる存在。
先にも書いた通り、キキはそんな母親のアルバムに参加し続け、ステージに立ち続け、そのスキルを磨いてきた。
キキの前史を知るだけじゃなく、こういうところから深みにはまっていくんですね・・・。

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Alicia Keys 『Unplugged』

unpluggedAlicia Keys 『Unplugged』(DVD)








CDが出た時から評判だったアリシアのアンプラグド。
ず〜っとガマンして国内盤のDVDが出るのを待ちました。
思惑通り、アメリカ盤よりも2曲多く、おまけに解説と歌詞カード付き!
MCに字幕が出るのも嬉しい。
CDを買ってしまった人もDVDに買い替えましょう。

内容は文句なし。演奏は完璧。
ライヴ・パフォーマーとしてのアリシアの凄さが分かります。
アリシアってこんなハスキーな声してたっけ?
こっちの方がオレの好みの声なので、余計に好きになりました。
アレンジも様々で、原曲に近いニュアンスのものもあれば、ぜんぜん違うものもある。
特に弾き語りで歌われた「Goodbye/Butterflys/If I Ain't Got You」は、このライヴのハイライトだと思う。
中でも「If I Ain't Got You」はものすごい熱演。
アリシアのピアノにはLaura Nyroにも似たようなスピリチュアルな響きを感じる。
それがシンガーソングライター気質というものなのか?
今度はLaura Nyroの曲もやってね。

ライヴにはその緊張感で盛り上げて行くタイプのものと、フレンドリーな雰囲気の中で進められて行くものがあると思うが、このライヴは明らかに後者。
しかし、最後にMos DefとCommon、Damian Marleyを迎えてのラップ大会はどうなんだろう?
パーティ的に盛り上がるのはいいが、いきなり場の空気が変わってしまうし、アリシアもその中に埋もれがち。
こっちをボーナストラックにした方がよかったんじゃないの?
なんて文句が出てくるのも、あまりにも出来がいいから、余計に注文を付けたくなるってもの。

R&Bファンだけじゃなくて、ロックとか他のジャンルが好きな人も見て損はないよ。
R&Bを見る聴くというよりも、アリシア・キーズという人の世界を体験するって言う方が適切でしょう。
だから、ジャンルは関係ないの。
ゲストにMaroon5のAdam Levineが登場したときに言った言葉、
"今夜のアリシアはルックスもサウンドも完璧だと思わないか?"
本当にその通りですよ。


unplugged_cdAlicia Keys 『Unplugged』(CD)


CDも紹介しときます。
買い替えろって書いたばっかなのに(笑)
だって1000円出せば映像付きで見られて、おまけにボーナス映像まで付いてるんだよ!
音源なんてCDとDVD一緒なわけだし。
なんつーか、iPodとかで聴きたい人向け?


diary_of_alicia_specialAlicia Keys 『Diary Of Alicia Keys』(Special Edition)


あのですねー、ホントにこういうこと止めてほしいわけですよ。
最初に普通の買わせといて、あとで2枚組のスペシャル版出すってやつ。
アッシャー君とかもそうなんだけどさ、「My Boo」とか聴きたいじゃん。
じゃあ、シングル買っとけよってことですか?
う〜ん・・・。
あ、「My Boo」はアッシャー君のアルバムのスペシャル版に入ってるんですよ。
でも、これって内容に自信があって、売れるっていう確信がないと出来ないよね。
そういう意味では凄い。
たしかに、内容に文句はありませんです。名盤。


song_in_a_minorAlicia Keys 『Songs In A Minor〜Remix Plus』


すっご〜いデビューアルバム。
グラミー何部門だっけ?
で、こっちも曲を追加しての出し直し盤ですよ〜。
その稼ぎをちっとは還元してくれや・・・。

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Patti LaBelle 『Live! One Night Only』

ルーサーつながりでご紹介。


live_one_night_onlyPatti LaBelle 『Live! One Night Only』








98年にCDのみで発売されてたパティ・ラベルのニューヨークでのライヴアルバムの映像版。
CDより2年遅れて、2000年にリリースされました。
で、なんでパティ・ラベルなのかっていうと、ルーサーってパティ・ラベルのファンクラブ会長だったんだよね。
このDVDではそんな二人のデュエットが2曲見られます。
CDではルーサーの代わりにエディ&ジェラルドのレヴァート兄弟に差し替えられてますが、ホントはルーサーが歌ってたんですよ!
発売までなんで2年も間があいたのかよくわかんないけど、この辺の権利関係が原因と見た方がよさそう。

それはともかく、「Is It Still Good To You」のデュエットはホントに素晴らしい。
パティが1コーラス目を歌ったところでルーサーを紹介。
その瞬間、会場は割れんばかりの拍手と歓声に包まれる。
ニューヨークでのルーサー人気は凄まじいものがある。
そして、これ1曲で一気に最高のテンションに持って行くルーサーの凄さ。
パティも思わず遠慮がちです。
そして、54歳のオバちゃんが少女のように目をキラキラさせてデュエットする姿。
ホントに感動的です。

もちろん、パティひとりでも相変わらず凄いです。
年齢を感じさせない爆発するような歌唱力。
ミサイルをぶんぶん飛ばすようなシャウト。
特に、1曲目に歌ったゴスペル・スタンダードの「I Believe」の凄まじい歌は必見。
スロウも最高です。
ちょっとはしたなく見えるステージマナーも、この人ならではって感じで微笑ましい。
いかん。好きすぎてキリがなくなる。
全てが見所と言っておきます。
どこにケチをつけろっていうの!?

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So Amazing〜An All Star Tribute To Luthur Vandross

寝ても覚めてもルーサーである。
なんでこんなにいいんだろう、ルーサー。ちょっとしたマイブームなのである。
今まであまり聴いていなかったのに、こういうことがきっかけで、というのも不謹慎だが、彼の本当の素晴らしさに気づかずにいるよりはよかったと、勝手に納得している。

so_amazingV.A. 『So Amazing〜An All Star Tribute To Luthur Vandross』





そんな気持ちを後押ししてくれたのが、このトリビュート盤だった。
元々は療養中のルーサーをバックアップするために企画されたものだが、結果、追悼盤になってしまったのが悲しい。
とにかく参加しているメンツがすごい。
Mary J Blige、Asher、Fantasia、Beyonce & Stevie Wonder、Aretha Franklin、Donna Summer、Alicia Keys、Elton John、Celine Dion、Wyclef John、Babyface、Patti LaBelle、John Legend、Angie Stone、Jamie Foxx。
どーですか、これ。
最近の超売れっ子から大ベテランまでズラリ。
業界のドン、Clive Davisじゃないとこんなメンツ揃えられないよね、ホント。
ほかにもMariah Careyの参加が噂されたり、収録アーティストでも別曲を歌っている音源が出回っているなど、それでも調整は大変だったようだ。

内容はどれもなかなかなのだが、個人的にはやっぱりPatti LaBelleが素晴らしいと思った。
気持ちの入り方が違う。
あと、けっこう意外なところが良くて、BabyfaceやCeline Dion(!)あたりが心に残った。
オレ、Babyfaceの歌(曲は死ぬほど好き)やCeline Dion嫌いじゃなかったけ?
どこかの雑誌のレビューで「Celine Dionさえも良く聞こえる」とあったのを読んだが、本当だった(笑)
好演が多い反面、その分残念なものも目立つ。
Beyonceは絶不調だね。ルーサーの曲とは相性が悪いか?
Arethaもガンガンに歌い上げてくれているのだが、どうも惰性で歌ってる気がしてメリハリがない。
このあたり、ルーサーという人の歌い方が、今のシーンの中で如何に大きな影響を与えていたかということが良くわかる。
Asherくん(もう"くん"づけは失礼か)なんか影響バリバリだね。
ニュージャック・スウィングのブーム以降、歌の影響力という部分ではGap BandのCharlie Wilson(新作買わなきゃ!)の影響がシーンを席巻しているように見えたが、「聴かせる歌」という部分ではルーサーが如何に巨大